前立腺肥大

前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)は前立腺が腫れて炎症になった症状で原因によって何種類かに分類されます。

前立腺襄胞、良性前立腺過形成、細菌性急性前立腺炎、前立腺膿瘍、細菌性慢性前立腺炎などがあります。

前立腺肥大があると、細菌感染が起こりやすく、ときに細菌性膀胱炎を併発することもあります。また、その逆に細菌性膀胱炎から前立腺炎が引き起こされることもあります。

前立腺肥大の症状は?

初期はほとんど症状が見られません。

肥大が進んでくると、しぶり(便が出にくいために少量の便が少しずつ出る状態)や便の形状変化、さらに血尿や尿道からの血様の排泄物が見られるようになります。

さらに症状が進行すると、排尿困難や便秘といった症状が出てくることもあります。急性では、発熱や嘔吐、食欲不振などがみられます。痛みが強いときには、背中を丸めてうずくまってしまうほどです。

慢性では、症状が分かりにくくて、前立腺の肥大もみられません。

前立腺肥大の原因は?

前立腺肥大の原因は明らかではありませんが、老化にともなって男性ホルモンのバランスが崩れたりすることが要因の1つと考えられています。

去勢をしていない5~6歳以上のオス犬に多く見られ、加齢とともに発症しやすくなります。ダックスフント系やコーギーでは他の犬種と比較して若い時期になりやいです。

前立腺肥大の一番の予防法は、去勢手術を行うことです。

 

06

 

関連の記事

  • 膣炎膣炎 雌の外陰部である膣内に炎症が起こる病気です。 膣炎の症状は 膣炎が重症でなければ全身症状はあまり無く、頻繁に外陰部やお尻を舐めたり、膣 […]
  • 偽妊娠偽妊娠 偽妊娠(ぎにんしん)は、妊娠したのと同様の体や行動の変化が起こる状態です。 体や行動の変化は個体差がありますが、主には乳腺が腫れたり […]
  • 膣脱・子宮脱膣脱・子宮脱 膣脱(ちつだつ) 膣脱とは、膣の内側の壁が外部に出てきてしまう病気で、難産や過度の陣痛、便秘によるいきみなどで起こりやすくなります。 […]
  • 停留睾丸(停留精巣)停留睾丸(停留精巣) 雄の胎仔の発育過程で睾丸(精巣)は胎仔の腹腔内にあるのですが、それは鼠径管(ソケイカン)と呼ばれる腹壁の開口部を通り抜けて陰嚢の中に降りて […]
  • 犬の出産(産後のケア)犬の出産(産後のケア) 仔犬のケア 温めてあげる 冷え込んで死んでしまうこともあるため、室温は少なくとも21℃にはしてあげましよう。 初乳を飲ませる […]
  • 犬の出産(自宅での自然分娩)犬の出産(自宅での自然分娩) 出産の準備 出産予定日が近づいたら母犬が落ち着いて出産できるような産室(箱)を用意して下さい。 産室を静かな場所に置き、母犬をひと […]
公開日:2014/10/24
更新日:
治療は光が丘動物病院グループへ
日本で数少ない「1.5次診療」をおこなっている当グループは、
大学病院に匹敵する獣医療の提供飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。

PAGE TOP