犬の目が白い?白内障かと思ったら
歳を重ねたワンちゃんの目が白く濁っているのを見たことがあるでしょうか?
老化?病気?
老化現象とも捉えられますが、原因によっては手術などの対応が必要なケースもあります。
たいていの場合は上記にも書いてあるように、老化の一つとしてみられます。
飼い主様も気づかないくらいの時から少しづつ少しづつ白い濁りが出てき始め、目に光が当たった時に目立って確認できるので、そのタイミングで病院に相談される方が殆どです。
もしくは飼い主様も老化の一つとして受け入れており、症状が進んでも特に何もされない方も少なくありません。
根本的な解決方法は手術。ですが…
白内障を解決するには外科手術しかありませんが、ワンちゃんの場合は年齢や手術後の管理等のリスク、その他色々な理由から、人ほどポピュラーに行われているものではありません。
また専用の器材も必要なので、専門病院での施術が一般的です。
濁りがまだ少ない場合は、専用の点眼薬を続けることで進行を緩やかにすることができるとも言われています。
ほとんどの飼い主様がこの方法を選択されているのも事実です。
安心できない場合も
ただし、気を付けなければいけない目の濁りもあります。
それは白内障以外の目の重篤な病気の現れや前兆であったり、目とは一見関係の無い病気の現れだったりすることがあるからです。
例えば糖尿病を患ったワンちゃんでは、白内障を併発するケースは珍しくありません。
糖尿病が発症していると飼い主が認識しておらず、目の急な変化から検査を進めていって糖尿病に行きつくケースもまれに見られます。
また、数日、数週間といったペースで目の濁りが強くなっている場合、後に緑内障といった痛みを伴う重篤な目の疾患に陥るケースもあります。
日々の変化に注意
飼い主様がご自宅で重篤な症状かそうでないかを見極めることはかなり難しいと思います。
しかし、急に白くなってきた場合、7歳に満たない年齢の場合は注意が必要です。
「白いかな?」と思った場合は、その状況をよく覚えて置き、日に日に変化が見られる場合はすぐに病院に行きましょう。
真っ白になって見えなくなってしまったら
歳を取り、目がすっかり白くなってしまうことも珍しくありません。
物が見えなくなり、暗いと物や壁にぶつかったりすることも起こってきます。
ただし、さほど悲観する状況でもありません。ワンちゃんは人ほど視力に頼っておらず、嗅覚でも周囲を認識し見えない部分を補っています。
その為トイレを常に失敗したり、ご飯がどこにあるかわからないという問題はあまり聞きません。
大きな段差や角などにクッションや柵を作ってあげることで、ほとんど問題なく暮らせることができます。
大学病院に匹敵する獣医療の提供と飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。