野良猫(地域猫)の避妊手術・去勢手術について
皆さんのご近所にも、その地域に住み着いているネコちゃんはいますよね?
猫ちゃんは春と秋に発情することが多く、仔猫をつれている母猫を見る機会もあるでしょうか?
増えている?減っている?野良猫(地域猫)の数
最近はボランティアの方々が、地域の猫を捕まえて避妊手術・去勢手術を行ってくれているおかげで、地域猫の頭数が少なくなってきています。
一方、あまりこういった活動に理解がない、もしくは知らない方がエサをあげて増えてしまう問題もまだまだ消えていません。
そういった猫たちの手術はどのように行われているのでしょうか?
野良猫の手術は…?
実は皆さんが飼われているネコちゃんやわんちゃんと同じく、動物病院で手術が行われています。
ボランティアの方が捕獲した猫は協力体制を組んでいる動物病院に運ばれてきます。
通常と同じ麻酔薬を使用し、通常と同じ手技で手術が行われます。
特別に手荒な手術方法があったり、野良猫用の簡易手術方法があったりするわけではありません。
野良猫といえど、野生の動物
ですが、野良猫なので飼いネコと違い素直に麻酔の注射を打たせてくれる仔は少ない…
見たこともないところに連れられてきて、知らない人間たちに自分の体を素直に触らせる猫ちゃんなどいるわけがありません。
野生の本気を存分に発揮して抵抗しますが、慣れたスタッフによって暴れる猫ちゃんになんとか麻酔をかけて手術室まで運ばれます。
無事手術が終わった後には、ある程度時間を置き体調の変化がない事を確認された後、ボランティアの方にお返しし、また野に放たれます。
通常の手術と違う点も
地域や病院によって違いはありますが、猫が野に放たれ、その後また捕まって動物病院に運ばれない為にされていることがあります。
手術が行われた猫は耳の一部を切るといった処置をし、「手術が済んでいる」事がわかる様印がつけられます。
少しかわいそうな気もしますが、以前は手術が済んでいるにもかかわらず、また捕まり麻酔をかけられてしまうという事の方もあり、その予防策として必ず行われます。
悲しい出来事が少なくなるために
このようにして増えすぎた猫ちゃんが保健所に送られ、処分されるという悲しい事態を減らす努力がされています。
動物とのふれあい方には人それぞれ違った考えがあります。ただ、近年動物愛護法などの改定により、動物たちの命への理解が広がりつつあります。
殺処分、動物虐待、動物の遺棄…悲しいニュースは今も絶えませんが、身近なところからそういったことを無くそうと努力されている方も増えてきました。
地域の猫のあり方に何か協力をされたいと思った方は、動物病院に相談してみてください。
獣医さんや看護師さんが必ず受け答えてくれるでしょう。
場合によってはその病院と親しくしているボランティアの方を紹介してくれることもあるはずです。
大学病院に匹敵する獣医療の提供と飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。