乳腺腫瘍摘出手術のキーポイント

今回も女の子に多い手術、乳腺腫瘍について書かせて頂きます。

良性の場合もある乳腺腫瘍

特に避妊手術をしていない仔であったり、手術をした時期が遅かった仔などによく見られますが、良性の腫瘍であることもあり、獣医さんによっては積極的に摘出手術を進めない先生もいると思います。

特に近年ではワンちゃんの高齢化が進んでいるせいもあり、ワンちゃん自体の年齢が高齢であった場合や、その他の基礎疾患をすでに患っていた場合など、麻酔をかけての手術にはたして耐えられるか?という疑問が持ち上がってしまいます。

他にも、悪性腫瘍であったとしても腫瘍が大きくなるスピードが遅いのか早いのか?良性でも大きくなりすぎて生活に支障をきたしていないか?

一方、良性の可能性が高いが、年齢が若いから小さな腫瘍でも年齢が若いうちに麻酔をかけてとってしまうか…など、獣医さんと飼い主様の間でも色々な考えや希望が出てきてしまいます。

良くみられる腫瘍だからこそ

特に体の表面にできてしまった腫瘍については、「できた場所」「進行のスピード」「良性か悪性か」「患者の年齢」「患者の健康状態」そして「現在の生活の質」などあらゆることを飼い主様と共に様々な視点から考え、一緒に答えを出していかなければなりません。

当院でも「様子を見る方」、「積極的に手術をする方」、「発見が遅く自壊してしまったが、こまめに消毒に通われている方」「高齢だけれどもまだ摘出可能なので局所麻酔で取る決意をされた方」など様々です。

1日や2日で腫瘍が激変することはまずない事なので、あせらずにかかりつけの獣医さんとじっくりお話をして決めて頂くことをお勧めします。

 

公開日:2015/05/04
更新日:
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