犬の避妊手術、本当に必要?

ワンちゃんを飼い始めた方のほとんどが「避妊や去勢手術」を本当にすべきかどうか必ず悩むはずです。

そして、1度でもワンちゃんを飼ったことがある方は、新しい仔には手術をしてあげようと思うと思います。

手術の必要性は?

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避妊手術や去勢手術をすることによる一番のメリットは、ズバリ病気の予防でしょう。

卵巣や精巣といった臓器はとても活発な臓器で、年齢を重ねると腫瘍化したり、乳腺や子宮、肛門などにも影響を及ぼすことがあります。

というのも、ワンちゃんやネコちゃんは近年長生きする傾向が強く、人と同じように長生きする分、色々な病気と巡り会ってしまうことも多いのです。

そういった場合に、避妊手術をしている場合としていない場合では、大きな差が出てきてしまいます。

どんな病気にかかるの?

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動物病院で一番よく見られるこの類の問題は「子宮蓄膿症」です。

子宮に膿が溜まってしまう病気ですが、中年期から高齢期のワンちゃんに起こりやすく、手術をすることでしか完治しません。

また、乳腺にできる腫瘍も若いころに避妊手術をしているかしていないかで発生率がかなり違います。

良性と悪性の場合がありますが、悪性の場合さらに怖いのは「転移」です。他の臓器にも癌が飛び火してしまい、単純な摘出手術では改善できないケースもあります。

その他の不具合

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たとえ腫瘍ができても良性の場合もあります。それ自体が転移したりするものではなく、ただゆっくりと大きくなるケースというのも見られます。

しかしながら、できた場所が子宮や睾丸、その付近であるとまたとても厄介なことになります。

多くの場合、排尿に障害が出てしまったり、座ったり歩いたりする時に腫瘍がこすれて壊れてしまうと感染や悪臭を放ったりしてしまうのです。

自然のままに…

あくまでの自然のままにしておきたい。という飼い主様の意見もありますし、もちろん私たちはそういった考えを否定するつもりはありません。

けれども、長く一緒に暮らしていくうえで、将来苦しんでしまう可能性を1つ2つ取り除いてあげられるという事も事実だと思うのです。

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