膀胱切開術のキーポイント その2
男の子の膀胱切開は女の子と違い様々な点でアプローチが異なります。
オスとメスで異なる手術方法
特にワンちゃんは腹部に陰茎があるため、皮膚の切開線がお腹の真ん中から陰茎の横を通り、まっすぐな傷口になりません。皮膚を切開した後に正中線に向けて皮下組織を剥離していきます。
その後は通常の膀胱切開術となりますが、尿結石が小さい場合などは陰茎の尿道からカテーテルを挿入し、尿道内の石を膀胱側に逆流させます。
女の子と違い尿道が細く長い点と、陰茎骨の手前あたりに石が詰まっている場合が多く、猫や女の子の場合に比べて何度も繰り返し行い、石の取り残しが無いように気を付けて行います。
尿道内の結石を摘出
尿道内の石の詰まりが激しい場合は、陰茎の尿道の一部分を切開し、直接石を取り除きます。
この際、尿道を確認しながら切開するため、堅めのカテーテルなどをガイドとしながら切開口の目安とし、なるべく小さい穴で石を取り除けるようにします。
手術後はしばらく尿道カテーテルを留置し、切開創からの尿の侵襲等がないか慎重に経過を追っていきます。
公開日:2015/08/17
更新日:
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