骨折整復手術のキーポイント

初めまして。手術室長の丸山です。

当院で行っているあらゆる手術のキーポイントをこちらに定期的に載せていきますので、ご興味ある方はお付き合いください。

外科手術の代表「骨折」

10月の手術症例のページに骨折整復が上がっていますので、初回は骨折整復手術の中で飼い主様にも伝わるようなキーポイントをお伝えしたいと思います。

一般的な手術も同じなのですが、骨折整復を代表とする整形外科手術は、とにかく術前の消毒を十分に行い、使用する器具も滅菌状態を維持することが重要です。

骨折整復に関しては術野(手術している部位)が汚染されると、術後に細菌感染が広がり最悪のケースは骨髄炎等を起こしてしまいます。

見えないところから丁寧に

丁寧に剃毛し、しっかりと消毒を行った上で、術野に『インサイズドレープ』といわれるサランラップのようなフィルムを張り付けます。

骨折の手術はとにかく術野をよく動かしたり触ったりするので、より衛生面を維持する為にもこういった工夫がなされています。

もう一度手術症例のページに載っている写真を見てていただけると、透明なフィルムが張ってあることに気づいていただけるかもしれません。

 

ちなみにこのインサイズドレープですが、術野に張り付ける作業が割と難しく…

慣れていないと一人できれいにぴったり貼り付けられることができません。

僕も慣れるまで失敗を繰り返しました…

 

 

公開日:2014/11/25
更新日:
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