コクシジウム症

コクシジウムは腸管に寄生する原虫で、水溶性下痢を引き起こすことがあります。コクシジウムは、おもに生まれたばかりの仔犬で問題になります。

コクシジウムは日和見感染をする寄生虫です。仔犬がストレスを受けたり、不衛生な状態におかれたりしない限り、これによって病気になることはめったにありません。

コクシジウム症の症状は?

感染した仔犬は、軽度の下痢から粘液便や血便になることもあり、食欲を失って脱水症状を示すようになります。

コクシジウムは正常な仔犬の便にもみられますが、回虫などの内部寄生虫が症状を起こしている場合など、なんらかの形で子犬にストレスが加わると増殖します。

通常、コクシジウム症にかかった子犬の糞便検査を行うと、コクシジウム卵が見つかります。

コクシジウム症の治療は?

コクシジウムは体内から完全には駆虫されにくい寄生虫です。

治療は薬剤投与によって行われますが、薬によって完全に体内から出し切ることができません。薬剤でその数を減らし、後は自身の体の免疫力によって排除されるのを待ちます。

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コクシジウム卵

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公開日:2014/10/24
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