唾液腺嚢腫

唾液腺とは唾液を分泌する器官ですが、犬には、耳下腺、下顎腺、舌下腺、頬骨腺の4つの唾液腺があります。

唾液腺嚢腫の原因は?

唾液腺嚢腫(だえきせんのうしゅ)とは、唾液腺や唾液管が損傷を受けたり閉塞してしまった結果、他の組織に唾液が漏れて溜まってしまう病気で、犬では舌下腺と下顎腺での発生が多いといわれています。

嚢胞ができた部位に唾液が溜まるため、一般に無痛性の大きな腫脹が顎や舌、ときには咽頭部に認められます。

咽頭部に限局する場合はしばしば吐気呼吸困難を起こします。腫瘤が外傷を受けると出血したり、不快感から食欲不振となることがあります。

唾液腺嚢腫の治療は?

治療はほとんどの場合、たまってしまった場所(嚢胞)を手術で外科的に摘出することが一般的ですが、唾液腺を一緒に摘出する場合もあります。

頚部には多くの神経が走っており、また気管に近いところなので、手術にはリスクが伴います。

 

08_1

08_2

 

関連の記事

  • 猫の便秘猫の便秘 猫ちゃんは基本的に1日1~2回排便をします。しかし3日以上経っても便が出ないことがあれば、便秘を疑って動物病院で診てみてもらった方がいいで […]
  • 膵外分泌不全膵外分泌不全 膵臓の機能は外分泌機能と内分泌機能に分けられ、それぞれ下記のような働きをします。 外分泌機能:タンパク質や脂肪、炭水化物を分解する消 […]
  • 猫の口内炎猫の口内炎 猫の口内炎は難治性のことが多く、慢性歯肉口内炎と呼ばれます。 この病気は若い年齢(3~4歳頃)で発症してしまうことが多いのも特徴で、 […]
  • 肛門嚢炎・肛門周囲瘻肛門嚢炎・肛門周囲瘻 肛門の左右、時計で考えると4時と8時の方向には肛門嚢(腺)という袋が一対あります。その中に悪臭のある貯留物(液体もしくはペースト状)が入っ […]
  • 膵炎 膵臓は消化酵素を分泌し、それを消化管へと送り出して消化を助けるという役割を担っています。 膵酵素は非常に強力であるため膵臓自体を消化 […]
  • 歯根膿瘍歯根膿瘍 歯根膿瘍(しこんのうよう)とは、歯周病によって歯の周りに炎症がおこり、歯の根元に化膿した膿がたまることです。 歯根膿瘍の症状は? 歯根 […]
公開日:2014/10/23
更新日:
治療は光が丘動物病院グループへ
日本で数少ない「1.5次診療」をおこなっている当グループは、
大学病院に匹敵する獣医療の提供飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。

PAGE TOP