犬の椎間板ヘルニアと思ったら?治る確率を上げるために。

明けましておめでとうございます。

当院は年中無休なので、毎年お正月も診察しています。
よっぽどでなければお正月に動物病院に来る方はいないのですが、やはり急なアクシデントが起こってしまった方は駆け込むようにして来院されます。

お正月に多い?椎間板ヘルニア

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この時期に多いアクシデントは「普段食べないものを食べてしまった」と「急に後ろ足が動かなくなってしまった」です。

特にこの後ろ足が動かなくなってしまった、つまり椎間板ヘルニアになってしまった患者さんは今年も多く、すでに年明けから手術が続いています。

さて、このいつなってしまうかわからない椎間板ヘルニアですが、もしかして?と思ったらどう判断してどうすればいいのでしょうか?

程度の違う症状を覚えておきましょう

椎間板ヘルニアの特徴的な症状である「後ろ足が立たない 」は一番分かりやすいものですが、中には「片足に力が入っていなそう」「立って歩こうとするがフラフラする」と言ったものもあります。
これらの違いは神経の圧迫の程度によります。
完全に神経が圧迫されてしまうと後ろ足が動かなくなってしまいます。ただし、神経の圧迫の具合が強くない場合は、片足だけ・うまく動かせないといった軽度の神経症状となります。

これらの症状は、程度は違えどどれも椎間板ヘルニアを起こしてしまっている事に違いはありません。

そしてこの軽度な症状の場合、様子を見てしまう飼い主様も時おりいらっしゃるのですが、すぐに動物病院で受診していただくことをおすすめします。

椎間板ヘルニアは進行する病気

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なぜかと言うと、椎間板ヘルニアは進行してしまうことが多く見られ、中には1時間もたたずにどんどん進んでしまうこともあります。

加えて時間がたてば立つほど、圧迫されている部分の神経のダメージが高くなっていきますので、回復のスピードにも関わってきます。早めの対処が重要です。

ヘルニア以外にも怖い病気が…

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実は椎間板ヘルニア以外にも、似たような後ろ足のふらつきや麻痺といった症状を表す病気があります。
怖いことにこれらの似た症状を表す病気は、原因が心臓であったり脳の問題であったりする可能性があります。
こちらもまた、できるかぎり早めの受診と治療が必要な病気です。

4本足で立っているからこそ

ワンちゃん達は4本足で立っているのでバランスが良く、よほどでなければふらついたりはしません。
「歩き方がおかしいかな?」「フラフラしているな…」「全く動かない!」万が一こんなことがみられた場合は、進行してしまう前にすぐに動物病院に連絡して受診してもらいましょう。

犬の椎間板ヘルニアの手術はこちら

犬の椎間板ヘルニアのまとめはこちら

公開日:2016/01/04
更新日:
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