口腔内の腫瘍

動物たちも高齢化が進み、お年を召してからなる病気も人と同じ病気が増えてきました。ガンもその一つです。

どこにでもできる可能性

ガンは体のいたるところでできる可能性があります。特に内臓などは普段目につくこともないので発見が遅れてしまう事が多々あります。

一方、飼い主様が気付きやすい場所が頭部、顔の近辺です。

顔は普段からアイコンタクトを取ったり、撫でてあげたり、時には舐めてくれたり等、スキンシップを一番とる部分でもあり、異常に気づきやすい部分です。

特に口の中、口のまわりなどは飼い主様も異変に気付けることができ、病気の早期発見につながります。

早目に診察を受けたほうがいい場合

口の中に何かできものがあるかもしれないと感じた時は、なるべく早く獣医師の診察を受けてください。

というのも、口の中にできる腫瘍は悪性の可能性が高く、しかも見た目以上に進行している場合もあります。また、腫瘍の治療は基本的に「切除」、手術して切り取るということが前提にあります。

舌の一部、口の一部、中には顎の一部を切除しなければならないこともあるため、できるだけ進行していないうちの対処が望ましいと言えます。

手術後は口がうまく閉じれなくなったり、よだれが呑み込めなくなったり、舌が乾燥してしまうなど色々な変化もケアしていかなければなりません。

場合によっては採食も困難となり、胃や食道にチューブを設置し、チューブから給餌をしてあげなければならなくなります。

高度医療も可能だが…

現在は医療も進み、放射線治療なども受けることができました。ただしこういった治療も根治することは難しく、動物たちにもけして負担がない治療方法とも言えません。

万が一口のあたりに腫瘍ができた場合には、しっかりとかかりつけの獣医師に見てもらいましょう。

早めに切除した方がいいのか、それとも経過を見ても問題ないのか、その他の治療法を試してみるのか…など、よく相談してください。

年齢や飼い主様のお考え、もちろん家族である動物たちの性格などすべて考慮して、治療方法を獣医師と一緒に決めていきましょう。

公開日:2015/07/06
更新日:
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