骨折整復手術のキーポイント　その２

11月の手術症例でも骨折が取り上げられていますが、ここのところ整形外科手術が次々と行われています…

けして固い訳ではない骨

この骨折整復の一番のキーポイントといえば、やはり骨と骨を接ぎ合わせる瞬間だと思います。

骨折の整復は部位や先生の得意分野により術式が様々ですが、整復する瞬間はどの術式もとても慎重に行われます。

最近骨折で多い犬種はトイ・プードルとイタリアングレーハウンドですが、その前足の細さ(骨の厚み）は１ｃｍにも満たない場合も多く、整復時に余計な力を加えすぎると骨を砕きかねません。

助手が必要な訳

術者と助手が力と息を合わせ慎重に整復しなければならないので、どちらも十分な経験と、犬種や大きさを考慮しながら手術を進められる判断力が必要です。

たとえ単純な骨折でも、実はとても慎重に行われていて、実に繊細な手術です。