生殖器・副生殖器外科

乳腺腫瘍摘出術

おっぱいにできる腫瘍を乳腺腫瘍といいますが、良性のものから悪性のものまで様々です。
ただしほかの腫瘍と異なり、その時は良性であっても、時間の経過とともに悪性に転化するケースもあるため、おっぱいにしこりを見つけたら、小さいうちに切除することをおすすめします。

  • ① 手術スタート
    手術スタート

    乳腺腫瘍は大きいものであればソフトボール大まで大きくなります。
    当然小さいうちの方が生体に与えるダメージも少なくてすみます。

  • ② 切除範囲を決定
    切除範囲を決定

    腫瘍のきわギリギリに切開を入れるのではなく、正常と思われる部位も一緒に切除します。
    したがって術後の傷の大きさは、当初飼い主様がイメージしてらっしゃるよりは大きくなります。

  • ③ 皮膚ごと切除
    皮膚ごと切除

    乳腺は皮膚とくっついている為、乳腺腫瘍も皮膚と一緒にくっついています。
    したがって切除は切るというよりも皮膚と一緒に体からはがしていくような感じで切除していきます。

  • ④ 血管を慎重に・・
    血管を慎重に・・

    大抵大きな腫瘍には、太い血管が入り込んでいることがあります。
    また内股にできている腫瘍を切除する場合にも太い血管が存在するため、慎重に結紮を行いながら出血を最小限にするようにします。

  • ⑤ 切除完了
    切除完了

    切除終了です。
    腫瘍の取残しはほぼないと思っていてください。

  • ⑥ 縫っていきます
    縫っていきます

    小さいと思っていても、結構広範囲に切除をしますので、縫合した場所はキツキツになっています。
    しばらく安静が必要です。

  • ⑦ さらに広範囲
    さらに広範囲

    しこりが乳腺全体にある場合や、出来るだけ再発を防ぎたい場合は乳腺全域を切除します。
    当然写真のように切除する範囲も広範囲になります。

  • ⑧ 切除後の写真です
    切除後の写真です

    やはり乳腺は皮膚と一緒にくっついているので、乳腺全域を手術する場合はお腹側の皮膚もほぼ全域切除します。

  • ⑨ やっぱり
    やっぱり

    これだけ広範囲切除すれば縫合するのも一苦労です。出来るだけつっぱらないように、どこの皮膚とどこの皮膚を縫合すればいいのかイメージしながら縫合していきます。やはりかなりのテンションが傷口にかかりますので、数日は絶対安静と疼痛管理は必須となります。

乳腺腫瘍は当院に来院される腫瘍の患者様の中でも一番多い腫瘍です。
避妊をしていないわんちゃん、ねこちゃんに多いため、避妊手術も同時に行うこともしばしばです。

治療は光が丘動物病院グループへ
日本で数少ない「1.5次診療」をおこなっている当グループは、
大学病院に匹敵する獣医療の提供飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。

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